2016年6月20日月曜日

RQ2 紹介 - 第11回 カルト(入信者、ルーンロード)

今回はルーンカルト(Rune Cult)について説明します。長くなったので2回に分割して、今回は平信者、入信者、ルーンロードについて説明します。RQ2 のルーンロードは RQ3 のようにルーン呪文の再利用はできませんが、それ以外の特典が満載で非常に強力なキャラクターになっています。


●ルーンカルト(Rune Cult)

グローランサにはオーランス(Orlanth)のような大神から、家族の先祖神のような小さな神まで様々な神を信仰する宗教集団が存在しており、これをルーンカルト(Rune Cult)と呼びます。神々の信仰を通してルーンカルト内で昇進し、ルーンの力を身につけることが人生の目的の一つとされます。ルーンクエスト(RuneQuest)というゲームのタイトルも元々はここから来ています。


●平信者(Lay Member)

各カルトにおいて最下層の参加者は平信者(Lay Member)と呼ばれます。平信者は基本的にカルトの構成員ではなく外部メンバーとみなされます。平信者は有料でカルトからのサービスを受けたり、カルトの一般的な礼拝に参加したりできます。

平信者になる

多くのカルトでは、特定の年齢に達しており出生地や種族などカルトごとに決められた緩い条件を満たす者は誰でも平信者として受け入れてもらます。通常はカルトから何らかのサービスを受けるごとに少額の寄付金を支払って一時的な平信者となります。

継続的な平信者

サービスを受ける毎に寄付金を支払って平信者になるのではなく、カルトごとに決められた特定の条件を満たすことにより「継続的な平信者」になることもできます。典型的な条件は毎週の礼拝に参加して一時的な POW を 1ポイント支払うことです。

継続的な平信者になると毎回の寄付が必要なくなります。この地位は入信者になるための準備段階とみなされ、カルトによってはカルトスキルやカルト戦闘呪文を教えてもらえたり、スキルの訓練費用が減額されるなどより深いサービスが得られることもあります。

★ランタスの冒険

ランタスは司祭オーランドの誘われて「冒険を愛する者オーランス」の聖日に儀式に参加して講話を聞き、オーランス神の平信者となりました。オーランス神は空気を呼吸する者なら誰でも平信者として認めてくれます。


●入信者(Initiate)

特定のカルトの神に信仰を捧げることによりカルトの入信者(Initiate)になれます。入信者はカルトの内部メンバーとみなされカルトの秘密を教えてもらえるようになります。

入信者になる

入信者になるために評判の良い平信者であること。そのカルトの入信者以上に推薦人がいることに加えて、カルトごとに定める特定の入信試験(または試練)に合格する必要があります。試験の内容はカルトごとに決まっていたり、レフリーが考えて決めますが、簡単に済ませたい場合には以下の一般判定を使用します。

  試験: D100 で (POW + CHA + [寄付金 / 100L])÷3×5 以下を出す。

RQ3 のように入信者になる際に永久的な POW を支払う必要はありません。

入信者の責務

ルーンカルトの入信者には以下のような責務があります。
  • カルトの神を信仰し神の威光を高めること
  • カルトのルーン司祭の指示に従うこと
  • 週ごとの礼拝に参加し一時的な POW 2ポイントを支払うこと
  • カルトに十分の一税を支払うこと
  • 時折カルトの業務に呼び出されて奉仕すること

入信者の特典

1. 神性介入
入信者は最大で1週間に一度、神に祈って神性介入(Divine Intervention)を要請することができます。D100 を振って POW 以下をロールすることにより神に助けてもらえますが、その時のダイス目と同じ POW を永久的に失ってしまいます。現在の POW と同じ数を振った場合には神性介入には成功しますが、信者の魂はこの世を去り神のもとへと召されます。

2. 制限付きのルーン魔術の使用
カルトの任務に行く場合の支援や、長年の間評判の良い入信者であった者への報酬として特別にカルトのルーン呪文を 1回限りで伝授してもらえます。元から再使用不可の呪文は教えてもらえません。

3. 特殊な訓練
入信者になるとカルトで教えるスキルの訓練費用が減額されたり無料になることがあります。さらにカルトによっては入信者以外に秘密にしている特殊なスキルやカルト戦闘呪文が存在しています。入信者になるとそのようスキルや呪文を教えてもらうことができます。

4. 食事と保護
多くのカルトでは入信者に対して食事と治療を提供してくれます。カルトによっては入信者が捕虜になった時の身代金を立て替えてくれる場合もあります。

★ランタスの冒険

ランタスはオーランス神の勇壮な神話を聞けば聞くほど、自分の守護神はオーランス以外にないと考えるようになって行きました、1年後オーランドが推薦人になってくれることもあってオーランスのカルトに正式に入信する決心をしました。レフリーは入信試験を簡単な判定ですませることにしました。ランタスはありったけの所持金 1100ルナーをカルトに寄付したおかげか入信試験に成功しました。ランタスの久し振りに会った友人グリカはなんとストーム・ブルの入信者になっていました。


●神性介入の制限

神性介入(Divine Intervention)は原則的に信者を救援することのみ可能で、敵を倒すために使用することはできません。また同じ神の信者に対抗するために神性介入を求めることはできません。神々は信者に頼まれたからといって自分の信者以外を助けることはめったにありません。

グローランサの神々は全知全能ではなくできることに限りがあるため、神性介入の効果にも制限があります。風の神が地震を起こすことはできませんし、いかなる神も正確に未来を予言したり、過去を改変することはできません。

神性介入は信者を通して発動するので神託と違って敵の領域の中にいる時でも使用できます。テレポートで10人程度が敵地から脱出することもできますが、敵の領域に人々を送り込むのに使用することはできません。

神性介入の一般的な使用法に傷の治癒や死からの蘇生があります。一回の神性介入で蘇生できるのは一人だけです。一方で傷の治療ならばパーティ全員の傷を癒すことができます。

神性介入は神の魔術のような効果を再現することもできますが、神性介入により新種の魔術を作成して入手することはできません。新しい魔術を創造するためにはヒーロークエストが必要になります。

神性介入により能力値を上昇させることもできますが、上昇できるのは 1回の神性介入につき 1ポイントだけであり種族の上限を超えて上昇させることはできません。

★ランタスの冒険

ランタスは親友のグリカ、ヒューマクト信者のアーネ、盗賊神ランブリルの信者でお調子者のフロンポットととある洞窟を探索している時、病の女神マリアのシャーマンであるバリ=ダとその部下のブルーたちと戦いになりました。

バリ=ダが繰り出してくる多数の邪悪な精霊たちにより大変な苦戦を強いられます。病の精霊とブルーに追いつめられたランタスは死を覚悟し、オーランス神に脱出を助けてくれるよう祈りを捧げます。神性介入ロールの出目はなんと02、オーランス神は愛すべき冒険者たちを洞窟の入口までテレポートさせました。たった 2ポイントの POW でランタスと仲間たちは絶対の死地からの脱出できたのでした。


●ルーンロード(Rune Lord)

ルーンロード(Rune Lord)はカルトの世俗的な指導者です。魔術の力ではなく高いスキルをもって人々導きます。RQ2 では全てのカルトがルーンロードの位階を持っていますが、条件を満たす候補者が常にいるわけではないので空席になっていることも多々あります。

ルーンロードになる

ルーンロードになるために以下の3つの条件を満たす必要があります。
  • 少なくとも 1年間評判の良い入信者であったこと
  • POW が 15 以上あること
  • カルトの指定した 5つのスキルが 90%以上あること。
さらに試練に合格してカルトの試験官を納得させる必要があります。ルーンロードになるための試練はカルトによって決まっている場合もありますが、一般にはレフリーが作成します。

ルーンロードの責務

1. カルトへの責任
ルーンロードはカルトに責任を負っており、独立して行動している場合でも、もしカルトから招集された場合には万難を拝して駆けつけ、カルトのための探索(クエスト)に赴かなければなりません。

2. カルトへの援助
ルーンロードは収入の九割をカルトに寄付しなければなりません。また発見した魔法の道具などのうち自分の使用しないものは全てカルトに納めなければなりません。このようにして寄付した金額はカルトからの訓練や呪文の獲得料金に当てることができ、余剰金は積み立てと考えて捕虜になった場合の身代金の支払いなどに当ててもらえます。

ルーンロードの特典

1. スキルの成長
ルーンロードは経験による成長ロールで  INT 以下を出すことによりスキルを100% を超えて成長させることができます(ルーンロード以外は100%が上限です)。100% を超えるスキルには以下のような利点があります。
  • 攻撃スキルが防御値(DEF)などによって減少させられても高い成功率を維持できる。
  • クリティカル命中や貫通などの発生確率が上昇する。
  • 〈攻撃〉スキルの 100% を超える分を相手の〈受け〉スキルから引くことができる。戦闘以外のスキルでも同様で例えば〈物を隠す〉が100%超えていればその分が〈隠れたもの発見〉へのペナルティになる。
  • それぞれに50%以上割振ることができれば、スキルを複数の敵に分割して多人数を同時に相手にできる(同じ敵に2回攻撃はできない)。

2. 魔術への抵抗
ルーンロードは呪文に対して抵抗する時、一時的に POW が減少していたとしても POW 最大値で抵抗することができます。精霊戦闘で防御する時にも POW 最大値で抵抗できます。あくまでも防御目的だけで呪文をかける場合や精霊戦闘で攻撃する場合には現在の POW を使用します。

3. 神性介入の確実化
ルーンロードはほぼ確実に(95%で)神性介入に成功します。その際に永久的に失う POW は以下の表により決まります。

D100 POW消費
01-050 point
06-101 point
11-202 point
21-303 point
31-404 point
41-505 point
51-606 point
61-707 point
71-808 point
81-909 point
91-9510 point
96-00失敗、POW消費はない

POW が足りない場合でも神性介入には成功しますが、そのルーンロードの魂は神の元に召されることになります。ルーンロードは死亡した場合でも死亡したすぐ次のラウンドになら神性介入を試みることができます。

4. 同盟精霊
カルトはルーンロードに同盟精霊(Allied Spirit)を与えてくる可能性があります。ルーン司祭が POW 3D6+6, INT 3D6 のカルト精霊を召喚し、ルーンロードは POW + CHA で精霊の POW + INT に対抗ロールを行ない勝利すればその精霊と同盟できます。

5. 鉄の武具
ルーンロードはそのステータスとして呪鍛された鉄やルーン金属の武具を使うことが許されます。大きくて古いカルトでは新しいルーンロードが誕生した時のために鉄やルーン金属でできた武器や鎧を在庫していますが、そうでない場合にはルーンロード自身がそのような武具を探してこなければなりません。

カルトはルーンロードのために鉄やルーン金属を呪鍛してくれます。呪鍛するためには POW 1ポイントの《神性介入》が必要なのですが、このポイントはルーンロード自身が提供しなければなりません。1 ポイントで武器1つと盾1つと鎧1式までの武具を呪鍛することができます。この呪鍛は使用者に結びついており、使用者のルーンロードが死亡すると呪鍛は失われます。

6. 食事と救援
ルーンロードはとても尊敬されており、カルトの全ての神殿はルーンロードに対して食事と部屋を提供してくれます。また必要に応じて馬や装備の提供もしてくれます。ルーンロードが捕虜になった場合にはカルトが身代金や救出の手配をしてくれます。

ルーンロードの退任

ルーンロードがカルトを離れた場合、神性介入の特典と同盟精霊は失われますが、鉄の武具と 100% を超えるスキルは維持することができます。もちろん神がそれらを奪ったり、何らかの神罰を与えるかもしれません。

カルトを離れるのでなく、大司祭に申し出て一時的な休暇の許可を求めることもできます。大司祭が許可を出すかを抽象的に判定する場合には入信試験と同じ以下の判定を使用します。

    D100 で (POW + CHA + [寄付金 / 100L])÷3×5 以下を出す。

この際の寄付金は自分の 10% の収入の中から出さなければなりません。

★ランタスの冒険

邪悪なシャーマンのバリ=ダに圧倒されたことにより、ランタスはもっと力をつける必要を感じます。ランタスは冒険神オーランスのルーンロード「風の王(Wind Lord)」を目指すことにします。風の王の条件は〈剣攻撃〉90%以上と、次の技能のうちどれか4つを90%以上で持っていることです。〈武器攻撃〉、〈雄弁〉、〈騎乗〉、〈登攀〉、〈盾受け〉、〈地図作成〉、〈隠れたもの発見〉、〈物影に隱れる〉、〈忍び歩き〉、〈嵐の言葉〉。

さらに神性介入で減ってしまった POW を再び 15 以上に戻さなければなりません。先は長そうですが、ランタスはまずはカルトの司祭たちから〈雄弁〉と〈嵐の言葉〉を学ぶとことから始めることにしました。


●鉄の利点

鉄は硬いため鉄製の武器の HP は青銅製の 1.5倍になり、さらにクリティカル以外では傷つかなくなります。鉄製の鎧や鉄製の盾は青銅製の 1.5倍のダメージを吸収します。鉄製の武器や鎧は硬いだけでなく軽くすることができ、青銅製のものに比べて荷重(ENC) 1個分軽くなります(ただし 1個未満にはなりません)。鉄は通常は魔術を妨害しますが呪鍛することで妨害しなくなります。


●同盟精霊の能力

同盟精霊(Allied Spirit)は呪縛された精霊と同様に、そのルーンロードやルーン司祭が呪文を唱える際に POW を提供してくれたり、その INT に呪文を記憶させることができますが、単にそれだけではなく同盟精霊は常にルーンロードやルーン司祭と精神結合(Mind Link)された状態にありルーンロードやルーン司祭の感覚を通して自から呪文を投射することができます。同盟精霊は通常は武器や道具や動物に宿っているため自ら精霊戦闘をしかけることはできません。

同盟精霊は魔術的にはカルトの入信者と同等であり、入信者と同じ手順で神性介入を求めることができます。同盟精霊の POW の成長の可能性は他の精霊と同じく 5% しかありませんが、同盟精霊の POW が 18 以上になるとルーン司祭と同様にルーン呪文が再使用可で使用できるようになります。

ルーンロードの同盟精霊は多くの場合はその武器に宿りますが、盾や鎧などに宿らせることもできます。同盟精霊の宿った武器が壊れた場合には同盟精霊は物質界に対して呪文を投射することができなくなりますが、精神結合を通してその POW や INT を提供することはできます。同盟精霊を新しい武具に宿らせるには一週間の儀式が必要になります。

ルーン司祭の同盟精霊は武具ではなく魔術のための杖やその他の身の回りの物に宿ります。カルトが特別に育てた動物に宿らせることもできます。動物に宿らせた場合には動物の知覚を使用したり、動物自身に移動させたりすることができます。動物が死亡した場合は別の肉体へと宿らせる儀式が必要になります。

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今回は入信者とルーンロードについて説明しました。次回はカルトの続きとし
てルーン司祭と大司祭などについては次回に説明する予定です。

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