2017年4月24日

クトゥルフ・ウォーズ(Cthulhu Wars)拡張の紹介(5)

クトゥルフ・ウォーズ拡張紹介の第5回は前回の続きで旧支配者パック2と3を紹介します。

= 旧支配者パック2  =

(Great Old One Pack Two $29.99)

旧支配者パック2には以下のような4体の旧支配者が含まれています。

●独立の旧支配者: 父なるダゴン(Father Dagon)

前回の「母なるハイドラ」と対になる海の下級神。こいつは海にいる時は強いのに上陸すると弱くなるという引き籠り体質です。ハイドラとは逆に陸地にいる敵の信者を津波でさらって海洋に移動させる能力があります。独自の呪文書:インスマス面(The Innsmouth Look)が発動すると毎ターン強制で信者1人と引き換えに魔力6が生成されます。たいへん強力なのですが信者が減り過ぎると勢力が維持できなくなるの良し悪しです。

●独立の旧支配者: ボクラグ(Bokrug)

ドリームランドに棲むという巨大な水大蜥蜴(ミズオオトカゲ)の邪神。戦闘力1しかありませんが殺されても次のターンに復活してくるという特殊能力があります。この邪神は他の勢力に押しつけることができ、そこで本領発揮します。渡されると独自の呪文書:サールナートへ来た破滅(Doom that Come to Sarnath)が発動して、味方のユニットを食べ始めます。そしてこいつは死んでも復活するのです。はっきり言って最悪です。

●独立の旧支配者: アトラク=ナチャ(Atlach-Nacha)

北米のン・カイに棲むという蜘蛛の邪神。一節に彼女が巣を張り終えた時世界は終焉を迎えると言われています。ゲーム的にもその設定が生かされていてある意味最凶の邪神となっています。
彼女の特殊能力は「巣を張る」で巣自体には何の効果もありませんが、巣を6個張ると独自の呪文書:宇宙の巣(Cosmic Web)が発動し即座にゲーム終了して無条件で勝利者になれます。巣は壊せないのでこいつが巣を張り始めたら他の勢力は最優先でこいつを倒さなければなりません。

●独立の旧支配者: ガタノソア(Ghatanothoa)

ムー大陸はヤディス=ゴー山で崇拝されていた邪神です。一目見たものを生きた石像に変えるとされます。ゲームでも特殊行動で敵の信者をミイラ化(石化)できます。ミイラ化すると移動も魔力の生成もできなくなります。独自の呪文書:ムーの呪詛(Execration of Mu)が発動すると行動は必要なく同じ地域にいるだけでミイラ化できるようになります。

= 旧支配者パック3 =

(Great Old One Pack Three $14.99)

旧支配者パック3には以下の1体だけ旧支配者が含まれています。

●独立の旧支配者: ゴボゲグ(Gobogeg)

ゴボゲグは終末の神です。姿は不定形の巨大な肉の柱のようで覚醒すると巨大地震を起こすとされていますが、こいつは色々と特殊なユニットです。

そもそもゴボゲグなんて邪神は聞いたことありません。クトゥルフ神話にはちょっと詳しいと言う人でも聞いたことないでしょう。それもそのはず実はこれはサンディー・ピーターセンがこのゲームのためにデザインしたオリジナルの邪神なのです。

性能もちょっと特殊でゲームの最終盤にしか目覚めませんが覚醒コストは何と無料。その分戦闘力もゼロですが、戦闘においてダメージを受けると敵味方関係なく全てのユニットにダメージを与えるという爆弾みたいな戦力を持っています。無料だと思えば防御用に使うのも良し、敵陣に単独で突っ込ませるのも良しと意外と使えそうです。

何より酷いのが、この旧支配者が登場していると特殊能力の「法の書(Book of Law)」により、誰でも旧支配者を覚醒させると魔力 6を獲得できます。旧支配者の覚醒が格安に、クトゥルフとかなら覚醒前より逆に魔力が増える始末。旧支配者の乱舞状態で終末が早まることは間違いありません。

独自の呪文書も非常に変っていて、呪文書:混沌の書(Book of Chaos)はゲーム終了時に自動的に発動し、次に遊ぶマップや登場勢力や拡張を指定することができるというメタなものです。

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■次回はアザートス拡張セットを紹介する予定です。

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